安達ロベルト×Gallery Camellia "光の時"

特別展 「KontrapunktⅡ」

 

 

東京銀座に1932年に高級アパートメントとして建てられ、2023年の現在では小さな空間のギャラリーやアンティークショップが軒を連ねる"奥野ビル"があります。Gallery Camelliaもそのひとつです。

2015年に誕生した"光の時"は、現代美術に囲まれる展示空間の中で、週末の朝に行っている写真講座です。コロナ禍も休むことなくオンラインで講座を続け、24期、受講生は延べ100名を超えています。課題に取り組み発表する過程で、受講生が生まれ変わるように気づきを得て作品へ昇華させる場面に遭遇することがたびたびあり、それは互いに感銘を受ける瞬間です。

本展では、オウィディウス『祭暦』のクロリスより、再生をテーマに、特別展として受講生作家の作品を紹介します。PartA,Bではクロリスが西風の神ゼフュロスに見そめられ娶られる場面までを、PartCでは、クロリスがフローラへと再誕し、世界が花で満たされて色が生まれる場面を、作家それぞれの自由な解釈で表現します。物語の展開に擬えて、銀座と両国の2会場で開催しますので、ご高覧いただけましたら幸いです。また、銀座会場では講師による個展、両国会場ではプロの音楽家としても活動する受講生作家と講師によるライヴを開催します。併せてご来場ください。

 

講師 安達ロベルト 

Gallery Camellia 原田直子

 

 

■展覧会  À Chloris

 

PART A,PART B at Gallery Camellia  

オウィディウス「祭暦」のクロリスより クロリスが西風の神ゼフュロスに見そめられ娶られる

 

PART A  

7 月 27 日(木)〜8 月 2 日(水)

12時-19時

 

小椋和洋・鈴木純子・髙取朝子・新関佳子・松龍・RitsukoMatsushita

 

PART B    

8 月 7 日(月)〜8 月 13 日(日)

12時-19時

 

石原陽子・臼田美穂(ウスダミホ)・大塚順子・川本弓育・成子祐子・ほかむらかすみ・三浦淳子

 

 

PART C  at 門天ホール※ 

クロリスがフローラへと再誕し 世界が花で満たされて色が生まれる

 

PART C  

8月23日(水)〜8月28日(月)

8/23,24,25   12時-19時

8/26 (土)12時-18時

8/27 (日)12時-18時

8/28 (月)12時-16時 

 

赤尾伸一・阿部雅彦・木坂美生・小日向一枝・榊原真理子・菅原雅人・YutakaSeno・髙木雄介・成子祐子・西岡さと子・村上由香里・望月クララ

 

※ 門天ホール

〒130-0026 

東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階

 

アクセス  

 


■安達ロベルト 個展

SONATA at Gallery Camellia

2023年8月19日(土)〜9月3日(日)※

12時-19時 

火・水 休廊

※8/26 (土)、8/27 (日)は両国会場に於いてLIVE開催のため12時‐17時

 

ソナタ

〜視覚アートのための

 

 

ソナタ形式とは、二つの主題が、提示され、展開され、再現される、クラシック音楽の楽曲形式である。おもに古典派時代に発展し、ベートーヴェン以降はとくに、二つの主題が弁証法的に展開されるドラマティックな構造を有するようになった。

 

器楽曲のソナタは、歌詞がない分抽象度は高いが、時間軸という制限を持つ。作品全体を鑑賞するには、作曲者によって指定されたテンポで、指定された時間を費やさなければならない。

 

そこで、時間軸から自由になれる写真、絵画という視覚アートを用い、ソナタ形式になぞらえて「作曲」したのが本展である。

 

物理学において、光が「波」と「粒子」の両方の性質を持つこと、量子力学において、量子が条件によって「波」と「粒子」の異なる性質を持つことから着想し、その二つを主題とした。

 

本展は、時間軸から自由であると同時にまた、順序、シークエンスからも自由である。ギャラリーという空間では便宜上(構造上)、個々の作品が隣り合わせで存在するが、その並びは必ずしもリニアであることを意味しない。

 

曲の始まり、終わり、テンポ、長さ、調性などの解釈は、鑑賞者の想像力に委ねられる。加えて、本展が、光についての楽曲か量子についての楽曲か、またクロリスの神話の何を象徴しているかの解釈についても、自由である。

 

 

安達ロベルト

 

 

 

■ART TALK(オンライン)

8/23(水) 18:00~19:30

「AI時代の写真表現の可能性」

那須孝幸×安達ロベルト 

 

写真表現は「オワコン」なのか、それとも未知の可能性があるのか。「祈り・藤原新也」などの展覧会に携わりながら、ジャンルを越え様々な分野と文化交流をはかるキュレーターと、写真以外の表現にも深く関わる写真家が探ります。

 

料金:1,000- ZOOMによるオンラインです("光の時"受講生は無料)

視聴申込み(後日視聴も可能) info@gallerycamellia.jp

 

那須孝幸(なす たかゆき):1970年山形県生まれ・筑波大学大学院修士課程修了

専門は日本現代美術。東京都写真美術館(東京)開館に携わり、倉敷市立美術館(岡山)を経て、鶴岡アートフォーラム(山形)の立ち上げ、副館長を務める。所属美術館の学芸業務のほか、美術館やギャラリーの展覧会企画、書籍の企画・編集などを手がける。現在、北九州市立美術館学芸課長。

 

 

■LIVE MUSIC

 

"光の時"にはさまざまなプロフェッショナルが受講生として在籍しています。そのうちのプロの音楽家2名と、音楽家でもある講師・安達ロベルトが展覧会に寄せてライブを開催いたします。夏の夜、展覧会会場で作品に囲まれながら、ピアノ、歌、シンセサイザー、そして薩摩琵琶の音色に耳を傾ける特別な体験をあなたもぜひ。

 

安達ロベルト(ピアノ、シンセサイザー)

ウスダミホ(ピアノ、ヴォイス、ヴォーカル)

石引康子(薩摩琵琶)

 

8月25 日(金) 20時~21時30分

8月26 日(土) 18 時 30 分~20時

8月27 日(日) 18 時 30 分~20 時

 

おひとり 3,000円(1ドリンク付)

ペア 5,000円(2ドリンク付)

3 日通し 6,000円(3ドリンク付)

 

両国門天ホール

〒130-0026 

東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階

アクセス 

 

予約・問い合わせ

Peatix  https://peatix.com/group/12461380/events

mail  info@gallerycamellia.jp

 

 

主催:Gallery Camellia 

協力:両国門天ホール、Rooney247fine arts、日本酒類販売株式会社