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展覧会2日目_畠山昌子展

畠山昌子 展 

(2019年11月26日~12月8日)より

「1910‐04 ed1/7」エッチング

 

 

畠山昌子展の様子を、フォーシーズンズホテル東京の動画でご紹介いただきました。ホテル周辺の観光案内でとても楽しいので是非ご覧ください。畠山昌子展、そしてギャラリーのある奥野ビルは50秒くらいからです。

 

 

 

こちらをお求めくださったAさんは、これまで、奥様と、宗教画の多い西洋の美術館にはよくご一緒されていたけれど興味を持てず、2013年に立ち寄った国立新美術館のArtists File展をきっかけに現代アートに興味を持つようになったそうです(以来、鑑賞すべての展覧会のアーカイブが見事で、その術はご披露いただきたいほどです)。カメリアにもその頃より頻繁に御来廊くださり、あちこちの展覧会情報を共有することや、斬新な視点での解釈を伺うことは私が楽しみでもあります。基本的にはコンセプチュアルで抽象的な作品がお好みのAさんが、畠山さんのこちらの版画作品を見つめ、数秒で購入をお決めくださったことに少し驚きました。

 

 

〇ご購入の動機 

ひとめぼれです。池のほとりの木々の影に自分の存在を感じました。ほとんど衝動買いです。(衝動、という言葉はこういうときに使うのだな、と私も感じるほど即決でした)

 

〇購入に抵抗はありませんでしたか

多少あります。周り(家族)の目が気になるってことです。これは美術作品だからということではく、趣味性の強い物を買うときはいつでも起こることだと思います。 

 

〇作品を飾ることで何か変化はありましたか 

見るとほっとする瞬間があります。変化ということではないですが、コロナ騒ぎの中で家にいる時間が長い中、この作品を飾っていて良かったと思います。 

 

美術館、ギャラリーには行かれますか

月に10回くらい行きます。

 

〇他にも作品を買われていますか 

買っていますが、毎日眺めるタイプの作品ではないので飾っていません。作品がよくないと言っているわけではないです。毎日見るのは苦しいかなと思って。 これからも購入したいです。

  

〇作品の購入を誰かに勧めたいですか 

勧めることはないと思います。人それぞれですから。

  

こんな作品を買ってみたいというのがあれば教えてください
再現不可能なインスタレーションの権利に興味があります。インスタレーションに限らず、どんな作品に対しても権利を購入してその作品に関わるというのは、美術の楽しみとして今後増えてくるのではないかと思っています。特に若手作家に対して。 
     
〇その他 ギャラリーに望むことなど
インスタレーションは展示空間を含めての作品の場合が多いと思いますので、それを購入して家に飾る意味はあるのか?と思っています。ギャラリーでも入場料を取ってもいいのではないかと思うことがあります。経営的に成り立つかどうかという点はわかりませんが。
   
  
以上    
    
   
遠い記憶か夢で見た森の光景がまぶたの内側に揺らいでくるような畠山さんの作品は、目を閉じてもみえてくるその光景の中に自分と時間が包み込まれます。油絵の具に方解末(日本画で使う岩絵の具の一種)を混ぜた絵肌が特徴的の油画で、角度によって見える煌めきと細かな粒子が波動となり琴線に語りかけます。ご購入いただいた版画作品は、奥のスペースに置いた小さな机の上に並べていたもので、抽象的な油画とは違った細かな線での描写が、木々の枝ぶりの妙味など実際の風景のようでありながら幻想を誘う作品でした。この展覧会でご紹介した版画は他にも数種類あり、小振りでシンプルで他の調度品を邪魔することなく、どこに飾っても馴染みやすくて大好きです。わたしも持っています。    
     
     
    
畠山昌子 /  Shoko HATAKEYAMA   
   
1987年    女子美術短期大学造形科絵画教室卒業
1988年    女子美術短期大学絵画専攻科修了  優秀作品賞
 
【公募団体展】
1991年    「第68回 春陽展」 初入選
2005年    「第82回 春陽展」 奨励賞
2006年    「第83回 春陽展」 奨励賞
2007年     春陽会会員推挙
2014年    「第91回 春陽展」 損保ジャパン美術財団賞
2016年    「第93回 春陽展」 中川一政賞
  
【個展】
1989年    Galerie de Cafe 伝(東京)
1995年    淡路町画廊(東京)
1999年    ギャラリーY&Y(東京)
2002年    フタバ画廊(東京)
2003年    フタバ画廊(東京)
2004年    フタバ画廊(東京)
2005年    フタバ画廊(東京)
2007年    アートスペース88クニタチ(東京)
2011年    ギャラリーブロッケン(東京)
2014年    川越青い鳥(埼玉)
2015年    ギャラリー現(東京)、光画廊(東京)
 
【グループ展等】
1995年    「FROM SPRING」(Galerie de Cafe 伝/東京)
1999年    「SOMETHING '99」(Galerie de Cafe 伝/東京)
2004年    「レビューに載ったアーティスト展 ―Sの心象評論Vol.4―」(アートスペース羅針盤/東京)
2005年    「2005 春陽会受賞作家展」(兵庫県立美術館・原田の森ギャラリー本館)
2006年    「2006 春陽会受賞作家展」(島根県立美術館ギャラリー) 
              「2006 FUTABA GALLERY Presents / a lot of...」(フタバ画廊/東京)
2007年   「第13回 多摩春陽展―多摩地区在住の春陽会絵画部会員による―」
(青梅市立美術館市民ギャラリー)
             「第47回 神奈川県女流美術家協会展」招待(横浜市民ギャラリー)    
             「第5回 池田満寿夫記念芸術賞展」準入選
             「The Next Stage 翔展」(井上画廊/東京)
             「2007 FUTABA GALLERY Presents / a lot of...」(フタバ画廊/東京)
2008年    「curtain call 展 vol.1」(フタバ画廊/東京)
             「新会員選抜展」(朝日アートギャラリー/東京)
             「第14回 多摩春陽展―多摩地区在住の春陽会絵画部会員による―」
(青梅市立美術館市民ギャラリー)
2009年    「第15回 多摩春陽展―多摩地区在住の春陽会絵画部会員による―」
(青梅市立美術館市民ギャラリー)
             「ひかり×あかり展」(新宿眼科画廊/東京)
2010年    「ぎゃらりーヴィンチ秋の祭典」(ぎゃらりーヴィンチ/群馬)
2014年    「2014 春陽会受賞作家展」(福島文化センター)
2015年    「第10回三井不動産商業マネジメント・オフィース・エクスビション」
(浜町センタービル 三井不動産商業マネジメント オフィス/東京)
2016年    「公募団体ベストセレクション 美術 2016」(東京都美術館)
             「2016 春陽会受賞作家展」(富山県民会館1F美術館)
             「アート台北2016」(台北世界貿易センター たけだ美術ブース/台北、台湾)
2017年    「都美セレクション 新鋭美術家 2017」(東京都美術館)
             「Galapagos Fine 7」(たけだ美術/東京)
2018年    「Galapagos Fine 8」(たけだ美術/東京)
             「アフォーダブル アートフェア香港2018」(香港コンベンション・アンド・エキシビションセンター たけだ美術ブース/香港)
             「水の中にいきづくもの展」(中之沢美術館/群馬)
             「アート台北 2018」(台北世界貿易センター たけだ美術ブース/台北、台湾)
2019年    「Galapagos Fine 9」(たけだ美術/東京)
 

 

 

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