このたびの新型ウィルスの感染拡大が心配されはじめた頃のスタートとなりました竹内奏絵展。除菌・消毒アルコールの設置、換気、マスク着用などの対策を施してのオープン、そして予約入場制にもいたしましたが、会期最初の土日には外出自粛要請が出され、雪の舞う日曜日だったこと思い出されます。
竹内奏絵さんは、5年ぶり2回目の個展、カメリアでは初めてのご紹介です。画家・小林孝亘さんの推薦によるグループ展「大学絵画」(2012年)の開催や、画家・丸山直文さん推薦により、今秋には武蔵野美術大学美術館にて二人展開催の予定など、今後の活躍が期待される作家で、是非とも多くの方にご高覧いただきたかった展覧会でした。みなさんに来て欲しいと言えないもどかしい想い、そして、今後のギャラリーのあるべき姿について、来たるポストコロナの社会について考える時期に突入する展覧会ともなりました。
今回の会場は、このような折に予約をしてくださってのご高覧、そして作品をご購入くださいました、高谷 丘人(たかや・たかと)様宅の一角です。 高谷さまとの出会いからお話しすると長くなりますが、高谷さまはギャラリー巡り、そしてコレクター歴が長く、アートにとどまらずクラシック音楽にも造詣が深く、そのレビューをFACEBOOKで拝見することは、私の日課でもあります。実名でのご参加ということで、高谷さんをご存知の方にもお楽しみいただけましたら嬉しいです。
竹内奏絵
室の舟
2020年3月24日~4月5日 より
左:夜の眺め
キャンバスに油彩
2020年
右:ふたつの雲
キャンバスに油彩
2020年
〇ご購入いただいた動機
恋愛と同じです。出会ってしまいました。私が作品を購入する時はいつも一目惚れです。
〇作品を購入することに抵抗はありませんか
どうしても自分のものにしたいという欲望には抗えません。もちろんそれは買える範囲の価格が前提ですが。
〇作品を飾ることで生活に変化はありますか
日常を超えた美しい世界に誘ってくれます。
〇美術館、ギャラリーに行かれますか
東京(近郊も含めて)にある美術館の企画展はほぼ全て観にいきますので、週末は必ずは美術館とギャラリーに足を運んでいます。また、ギャラリーでオープニングレセプションなどがあれば参加して交流を深めています。
〇他にもコレクションされてますか
20代の終わりに金子國義の版画を購入したのが私のコレクションの始まりです。それからずっとコレクションを続けています。残念ながら飾るスペースは限られているので、持っている作品を取り替えながら眺めています。
〇これからも作品を購入したいか
恋と同じです。きっと終わりはないと思いますので購入し続けます。
〇作品を飾ること、購入することを誰かに勧めたいですか
アートに興味を持っている人や購入を迷っている人、購入方法を知らない人には、これまでの私の経験をアドバイスしたいと思っていますし、時に相談されます。
〇こんな作品を買ってみたいというのがあれば教えてください
どんな作品に出会えるのか?そのワクワク感が私をしてギャラリーに向かわせています。
〇ギャラリーへ望むこと(カメリアでなくても)
ギャラリストの信念、思い、作品への愛に必ずシンパシーを感じる人が現れます。ギャラリストの皆さんのアートへの愛を私は信じています。
以上
予約制というお客様にご面倒をおかけすることになりましたときにご来廊くださり、じっくりとご高覧そして作品のご購入をいただき、とても嬉しかったです。作品への想いが恋愛と同じ、というのは私も同じです。もう、ほんとうにドキドキが止まらなくなるのです。熱病に冒されるように寝ても覚めても考えてしまうし、手に入れようと頑張ってしまいます。もっと知りたくなるし、手に入れても足りなくて、もっと欲しい、もっと知りたいと欲が出てきます。そんな作品との出逢いの積み重ねは心を豊かにしてくれるのです。” アートへの愛を信じる ”というお言葉にも勇気をいただけました。
高谷様、ほんとうにありがとうございました。
竹内奏絵
Kanae TAKEUCHI
略歴
1988年 広島生まれ
2011年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
個展
2015年 開かれた部屋 switch point / 東京
グループ展
2009年 オレンジ日和 café norarikurari / 東京
2011年 武蔵野美術大学 優秀作品展 武蔵野美術大学資料図書館 / 東京
2011年 Tokyo story vol.1 現代HEIGHTS Gallery Den / 東京
2011年 Happy Days switch point / 東京
2012年 大学絵画 アキバタマビ21 / 東京
2014年 Winter Show KOKI ARTS / 東京
竹内奏絵作品の一部をご紹介いたします
カメリア以外での展示作品も含みます